創作に役立つお勉強ノート

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【地球の神秘】「深海」とは何かを知る基礎知識

地球の70%を占める海。
さらにその98%を占める深海には、いまだに多くの未知が溢れています。

 

●そもそも深海とは?

深海には厳密な定義というものはありません。
しかし、一般的に深海は水深200m以上の海とされています。
(水深とは、水面を0mとして、水底に向かって深さを示したものです)
そもそも、水面から水深200mまでの海水と、200mより深い海水は、混じり合うことのない異なる流れを持っています。
私たちが海と言われて想像する流れのある海は、水深0~200mの「表層」の姿であり、200mより深い深海においては、海水はゆっくりと循環しているのです。

 

●深海と光

さて、深海と言えば、光の届かない真っ暗な海を想像しますよね。
実際、深海ではどれほど日の光が届くのでしょうか。

 

人の目で見える海
・水深10m以上 : 全て青
・水深70m以上 : かなり暗い
・水深200m以上 : 色の知覚できない灰色の世界
・水深400m以上 : 完全な暗闇

であるとされています。
ちなみに最も深い海底は、マリアナ海溝の最深部、水深10,911mです。
この数字を知ると、深海がどれほど広大な暗闇であるかというイメージが湧いてくるのではないでしょうか。

 

とはいえ、これは人の目を基準としてみた話です。
実際の所、日光は水深1,000mまで僅かに届くとされています。
そのため、水深1,000mまでの深海に住む生物は、この僅かな光を拾い上げるための巨大な目を持っているのです。
深海ザメやダイオウイカが、ぎょろりとした大きな目を持っているのは、こうした理由があってのことなんですね。

 

●深海の神秘

闇と神秘に満ちた深海。その海底には「海底の湖」というものが存在します。
これは塩水溜まりと呼ばれるもので、塩分濃度の高い海水が沈み、海底に溜まったものを言います。
そのため、海水同士の境界が目に見える形となり、あたかも海水の中に湖があるかのような、不思議な光景が生まれるというわけです。